石黒プロジェクト ムーンショット型研究開発事業 目標1：
2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現

利用者に対しホスピタリティ豊かに関わり、遠隔操作、自律操作、自在操作などで制御されるサイバネティック・アバター (CA) を開発し、誰もが多様な社会活動を経験できる人間中心のCA社会とその基盤の実現を目指します。それにより、2050年には、時間の使い方、場所の選び方、人間の能力の拡張において、生活様式を劇的に変革しつつもバランスのとれたものにします。

本プロジェクトにおいて進められてきた研究の成果を概観することができます。これまでに蓄積されてきたアバター技術のエッセンスを凝縮したオープン・アクセスの書籍です。第1章では、CAが新たなコミュニケーション手段としてもたらす可能性を記述しています。第2章から第4章では、高度な自律機能を備えたCAの開発状況を提示しています。第5章と第6章では、複数の操作者とCAをつなぐプラットフォームの構築にかんする取り組みを紹介しています。第7章では、生理学と神経科学の見地から、アバターをはじめとするメディアが操作者やユーザーに与える影響を検討しています。第8章と第9章では、CAの社会実装を議論しています。

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